脊柱管狭窄症は漢方で治せます

漢方による脊椎管狭窄症の治療

さて、いよいよ漢方の出番です。漢方薬を脊柱管狭窄症の薬物療法での治療薬として使う方法も注目されています。


ポイントになるのはその人の体質に合っているかどうかです。体質に合った漢方薬なら、症状によっては普通の薬よりすぐに効果が出る場合があります。その反面、体質に合わなかった場合は、薬によって副作用が出る事もあるので何より適合性が重要ということになるでしょう。


では漢方ではどのように脊柱管狭窄を治療していくのでしょう。もともと漢方は、冷えを取り除いて血行障害や鬱血を改善させるという目的があり、これで血流を良好にしていきます。


更に配合されている生薬によって、筋肉の委縮を和らげ、運動麻痺を改善したりさせます。つまり、症状に応じた効能を持つ漢方薬の処方が大切なのです。


いずれにしても、副作用の危険性はあるので、いろいろ試してみる必要があります。


脊柱管狭窄症への効果で知られている漢方薬が「八味地黄丸」です。これは泌尿生殖器の働きを高める効果があって、虚弱、冷え、下腹部の脱力にも効果があります。従って、足腰のしびれ、痛みの改善効果もあるのです。


ただし、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢が現れる副作用もあるので、胃腸が弱い人には向かないでしょう。


他の漢方薬では、「調栄活絡湯」、「葛根湯」、「桂枝加朮附湯」、「疎経活血湯」などがよく用いられています。特に年配の人には、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」という年齢相応の老化も考慮した、冷えを取る薬もあり、体力が弱い人にはお勧めです。


痛みが強くて歩きにくい人なら「芍薬甘草湯」があります。これは水分と血液の循環を改善します。こうした漢方薬は、単独より、処方を組み合わせて使うのが効果的とされています。